生きた心地がしなかった1週間。
癌と診断されたわけではないですが、精神的ダメージはとても大きかったです。
学生といえど仕事は当然行ってました。所属長には、事の経緯を説明。なんとも笑えない、仕事にも身が入らない。患者さんの助けになる為にNSを目指したのに、検査結果によっては私が援助される側に。色々と考えると就寝前には人知れず涙することもありました。しかし、これからどうしよう?ではなくさぁ、どうしようと考えた時に出た結論は、「普段通り」生きるでした。働きながら夏休みの課題をする。准看の試験対策も同時進行していく。ルーティンの大切さを改めて実感しました。以下にルーティンの効能と名言を紹介しておきます。
ルーティンの効能:
1. 効率アップ
- 決まった手順を繰り返すことで、意思決定の負担が減り、重要なことに集中できます。
- 習慣化することで、自動的に行動できるため、時間の節約になります。
2. ストレス軽減
- 予測可能な日常が不安や迷いを減らします。
- 規則正しい生活リズムが心の安定を促します。
3. 健康維持
- 睡眠・食事・運動をルーティン化すると、体調管理がしやすくなります。
- 規則的なスケジュールはホルモンバランスやメンタルヘルスに良い影響を与えます。
4. 目標達成のサポート
- 小さな習慣を積み重ねることで、大きな目標に向けた基盤が作られます。
- 継続が成功の鍵となる分野(運動、学習、スキル習得)で特に有効です。
5. 自己管理能力の向上
- 日々のルーティンを守ることで自己制御力が高まります。
- 自分の時間を意識的に使うことで、生産性が向上します。
6. 予期しないトラブルへの対応力
- 日常が整っていると、突発的な問題が起きても冷静に対処しやすくなります。
- ベースが安定しているため、ストレスへの耐性が強化されます。
ルーティンに関連した名言:
-
「成功は、日々のルーティンの中に隠れている。」
ー ジョン・C・マクスウェル -
「私たちは繰り返し行うことの集合体である。ゆえに、卓越は行動ではなく習慣である。」
ー アリストテレス -
「小さなことを習慣にすると、大きな変化を生む。」
ー ロビン・シャーマ -
「毎日の習慣は未来を作る。だからこそ、意図を持って過ごそう。」
ー 不明(自己啓発の中でよく引用される) -
「変化は一度に訪れるものではない。毎日のルーティンから生まれる。」
ー トニー・ロビンズ
すこし脱線しましたが、1週間経過し検査結果を聞きにかかりつけ医に行きました。結果は「異常なし」でした。異常なしと聞いた瞬間心がとても晴れやかになったのを覚えています。妻は私の隣で診断結果を聞いていたのですが、泣いていました。私がなぜこれほどまでに「癌」に敏感になるのか。リハビリの学校入学時、父を癌で亡くしているからです。家族と相談し父には癌未告知でしたが、今になって思う事は告知しておくべきだったかもしれないと。私は癌疑いとはいえこれほどまでに気分が落ち込んだのですが、知らないで備えるのと知っていてそなえるのでは後者のほうがいいのかなと思いました。最後にNSをしている人ならだれでも勉強したことのあるキューブラーロスの死の受容過程についてご紹介しておきたいと思います。
死の受容過程:
キューブラー=ロス(Elisabeth Kübler-Ross)が提唱した「死の受容過程」は、人が死や重大な喪失を受け入れる際に通る感情的なプロセスを5つの段階に分けた理論です。これを**「5段階モデル」**とも呼びます。それぞれの段階には特有の感情や行動がありますが、必ずしも順番通りに進むわけではなく、行ったり来たりすることもあります。
. 否認(Denial)
- 特徴:現実を受け入れられず、「そんなはずはない」と否定する。
- 例:「診断が間違っている」「こんなことが自分に起きるわけがない」
- 意味:心の防御反応として、ショックを和らげる役割を果たします。
2. 怒り(Anger)
- 特徴:不公平感や理不尽さに対する怒りを感じる。
- 例:「なぜ自分がこんな目に遭わなければならないのか」「誰かのせいだ」
- 意味:感情を外に出すことで、現実を少しずつ認識し始めます。
3. 取引(Bargaining)
- 特徴:現実を回避しようとする希望的な取引や祈りを行う。
- 例:「もう少し時間をください」「治ったら〇〇をします」
- 意味:コントロールできない現実に対して、何かを約束することで安心感を得ようとします。
4. 抑うつ(Depression)
- 特徴:喪失感や悲しみに圧倒され、意欲が低下する。
- 例:「もうどうしようもない」「何もかもが終わりだ」
- 意味:現実を深く受け止め始める段階であり、重要なプロセスとされています。
5. 受容(Acceptance)
- 特徴:現実を認識し、平穏な気持ちで受け入れる。
- 例:「これが現実だ」「自分なりにできることをしていこう」
- 意味:新しい状況に適応し、人生の終わりや喪失を受け入れる心の準備が整います。
注意点
- すべての人がこのプロセスを経験するわけではありません。
- 段階を行き来する場合も多いです。
- このモデルは、死だけでなく、離婚、失職、病気などの喪失にも適用されることがあります。